さて、今回はサラリーマンの自己投資って
割に合わないって話をします。
これは不動産投資を始めたから、
強く思うようになりました。
不動産投資ではROIというものを計算します。
これはリターン・オン・インベストメントの略で、
「投資したお金が何年で帰 ってくるか?」
を計算するものです。
例えば、
「仕事のための英会話教室に30万円使いました。」
「これのおかげで年収が6万円増えました。」
これを計算すると、
6万円÷30万円=20%
ROIは20%
使ったお金が1年間に20%ずつ回収できる、
と、いうことを表しています。
5年で英会話教室代が
回収できるということです。
でも、ちょっと考えてみてください。
英会話できるようになっただけで、
年収6万円 、毎月5000円の
給与が上がりますか?
上がらないですよね。
会社で明確に、
「TOEIC600点以上で毎月5000円」
とか、決まってないともらえないですよね。
(多分、こんなに出る会社はほとんど無い。)
こういう自己投資は回収できるかどうか、
めちゃくちゃ黒に近いグレーです。
ほとんどの会社は収入が増えるとは
限らないと僕は思います。
さらに1年間、週2回のペースで1時間の英会話教室に
往復1時間かけて通ったとします。
50週間×2回×2時間=200時間
200時間も自分の時間を投資したことになります。
(正直、このくらいでは英会話できるようになると思えませんが、、、)
200時間ですよ!!
200時間あったら映画100本見れます。
もっと実収入に繋がるセミナーでも、
200時間も勉強する必要はありません。
本当に回収率が悪すぎます。
サラリーマンの仕事への自己投資を
「将来のための投資」とか
「出世のために」とか
こんなふうに言う人もいますが、
出世とか昇給って確約されてますか?
確約されていないですよね。
サラリーマンという組織は、
ピラミッド構造です。
だから、大半の人は上に上がれないんですよ。
若いときは、
「課長になってお給料増やした!!」
「部長になっていい車乗りたい!!」
とか、思って頑張るわけです。
(中小の部長のいい車は大した車では無いですが、、、)
でも、実際には管理職に上がれるのは多くて3割程度。
7割の人は平社員で終わるんですよ。
特に最近は管理職の数を絞る傾向にあります。
さらに中小企業だと好き嫌いとか、
感情的な要素も強くなります。
評価に客観性があるとは限りません。
おまけに、平等に権利があるわけでもありません。
僕にもこんな経験があります。
後からルールができたおかげで、、、
ちょうど、僕が主任になる前に社内で
「ある国家資格を取らないと主任に上がれない」
というルールができました。
仕事に関係はしている資格ですが、
ほとんど使うことがないものです。
僕はこのとき仕事が忙しくてサービス残業や
サービス休日出勤をこなしながら、
睡眠時間や休みの時間を削って勉強しました。
そして、3年がかりで合格しまし た。
手当は合格したときの5000円。
たった、これだけ。
毎月5000円、じゃないですよ!!
そんな苦労をしている横で、
新入社員は仕事が無いので、
就業時間中に勉強してました。
それを会社は認めていたのです。
そして、ストレート合格。
これだけでも理不尽ですよね。
入社半年で主任に上がれる権利を
得てしまうんですから。
さらに、この後に合格していなくても、
昇格する人が出てきました。
もう、こうなってくると何やってるのか、
分からなくなってきますよね。
お金こそ使ってませんが、
膨大な時間を費やしたんですよ。
家族や自分に膨大な負荷をかけて。
持ち出しだってあります。
お金は後から回収することもできますが、
時間だけは何をどうやっても帰ってきません。
まともに考えれば理不尽ですよ。
でも、サラリーマンはこれが当たり前と
教育されているんですよね。
今、冷静に見ると恐ろしい、、、
これで僕は、
「もう絶対に仕事に自己投資してやらない!!」
って、決めました。
「会社のために」は止めたけど、
会社のために自己投資をすることは止めました。
だからといって自己投資を
否定しているわけではありません。
自己投資は絶対に必要です。
コレを止めたら本当に 人は成長しなくなります。
だから、あなたも今日からは、
「この自己投資は回収できるのかな?」
を、考えてみてください。
僕は不動産投資の勉強に投資しましたが、
1年かからず投資したお金を回収しました。
ROIで言うと100%超えですよ。
不動産投資の勉強をする前は、
ROIなんて言葉は 全く知りませんでした。
でも、これを知ったおかげで、
本当の自己投資を知ることができました。
本来は知識を身につけるのって、
めちゃくちゃ役に立つんです。
ROIの考え方以外にも、
- マイホームを安く買う方法
- 賃貸を安く借りる方法
- 住宅ローンを節約する方法
と、色々と学び実践してきました。
サラリーマンの世界で使われる自己投資って、
イメージだけで考えていて、
回収できるとは限らない投資なんですよ。
これってギャンブルと変わりません。
「え?違うでしょ。」
って、思われるかもしれません。
本来の投資は可能な限りリスクを排除します。
サラリーマンが収入増やすのに
リスクになるのは、
人事リスクとか、
主観評価リスクとか、
タイミングとか、
排除できないリスクが多すぎるんですよ。
そう考えるとサラリーマンの自己投資は危ういですよね。
今はいつも、
「回収できるかな?」
って、考えるようにしています。
まとめ
こうやって見ていくと、
サラリーマンの自己投資って、
本当に回収率が悪すぎますよね。
でも、会社はこれを強要します。
正しいことだというイメージを植え付けます。
実は知らない間に、社会や会社、上司に
都合よく教育されているんですよ。
そうやって、社員が自分のお金と時間を使って
成長してくれたら会社はめちゃくちゃお得じゃないですか。
食べれるかどうかも分からない、
ヒョロヒョロのニンジンを、
鼻先にぶら下げるだけで。
知らないってのは本当に恐ろしい。
まとめると、
- サラリーマンの自己投資は割に合わない
- 大事なのは「回収できる投資なのか?」
今日からちょっと、
あなたも正しい自己投資を
意識してみてください。